カモマイル・ジャーマン2020.5.29 撮影

学名をMatricaria recutita、キク科の1年草です。別名を、カミツレ、カモミールとも。
草丈、50cm位、こぼれ種であちこちに発芽します。花の香りは、リンゴの甘い香りと称されます。
同じキク科で、大変よく似たカモマイル・ローマンが有りますが、こちらは、多年草で葉も香ります。

夜間は花びらが閉じますが、日がさすと再び開花してきます。午前中、十分開ききった花を摘んで下さい。
ざるなどに広げてドライにし、保存も可能です。
ハーブティを楽しむなら、フレッシュでもドライでも、どちらも美味しくいただけます。

3.27 撮影

ロゼットのまま越冬し、春になり
ますます大きく成長を見せます
5.4 撮影

大きな株ですと、沢山の花をつけます
フラボノイド、タンニン、炎症を抑えるアズレンなど
が含まれています。リラックス系のハーブとして利用
されてきました。下痢と便秘のどちらにも使われ、
また胃炎などでも使用されます。不眠気味や風邪
の時などにも飲まれます。
優しく作用するので、乳幼児にも使われてきました。
カモマイル・ジャーマン 精油のお話
精油は、花を水蒸気蒸留法にて採取します。
香りは、生のものとは全くかけ離れており、むしろ生臭さを感じます。
主要含有成分表   提供;KENSO
酸化物類・ビサボロールオキシドA 5-50%
・ビサボロールオキシドB 3-10%
・ビサボレンオキシド 2-10%
セスキテルペン炭化水素類(−)・β-ファルネセン 15-50%
・カマズレン tr.-10%
・ゲルマクレンD
・ビシクロゲルマクレン
・α-ファルネセン
セスキテルペンアルコール類・α−ビサボロール
・精油は、紺碧色です。カマズレンブル−とも呼ばれており、
  含有成分のカマズレンの色となります。
  カマズレンは、もともと植物中には存在せず、
  花にあるマトリシンが加熱されることで、蒸留中に生じます。
  カマズレンは、抗炎症、抗ヒスタミン作用に優れており、かゆみや
  炎症に少量でも十分な効果が得られます。
・ブタクサアレルギーの人は、アレルギーを起こすことがあるので、
  原則としてパッチテストを行ってから使用する
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芳香成分類の主な作用と芳香分子の固有作用について
今までに発見されている、芳香成分がもたらす人体への影響は、下記を参考にしてください
酸化物類・去痰作用 3+
・抗カタル作用 3+
・抗ウィルス作用 3+
・免疫調整作用 3+
・抗菌作用 2+
・抗寄生虫作用 +
固有作用

・ビサボロールオキシドA
   (抗炎症作用、鎮痙攣作用)

セスキテルペン炭化水素類(-)・鎮静作用 3+
・抗炎症作用 3+
固有作用

・カマズレン
   (抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用
   鎮掻痒作用、皮膚組織再生作用)

セスキテルペンアルコール類・ホルモン様(主にエストロゲン)作用 2+
・鬱血除去作用 2+
・強壮作用 2+
・刺激作用 2+
固有作用

・α-ビサボロール
   (抗炎症作用、鎮痙攣作用、抗潰瘍作用)

NRAD JAPAN 編集:ケモタイプ精油事典より引用

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